医療用品 (アルコール)

高技能の労働力

フィリピンの化学産業は20万人を雇用しており、1,300人以上の高技能労働者がアルコール産業で働いています。 フィリピン政府は医療用品(アルコール)産業を、国際市場の輸出ベースとして推進しています。 また政府の呼びかけに応えて、製糖所、蒸留酒製造所、ビール醸造所を転用して消毒用アルコールを生産していることにも、フィリピン人の柔軟性や問題解決能力が発揮されています。

政府のバックアップ

フィリピン政府は登録企業に対し、次のような魅力的なインセンティブを提供しています。

  • 4-8年間の所得税免税期間
  • 条件を満たす企業に所得免税期間(ITH)を3年延長、ただしこのインセンティブを利用できるのは最長8年 です
  • 資本設備輸入品の税金・関税免除
  • 海外からの投資者は、輸入関税・税金・その他手数料、輸入原料・設備の免税が利用可、ただしこれはBayanihan to Heal as One Act (第2次バヤニハン法; 国民が助け合って感染症から回復する法令) のもと、新型コロナウィルス感染症に関わる必需品をフィリピン国内で製造するために輸入したものに限ります
  • 特に新型コロナウィルス感染症の必需品調達において、官民の機関の強い連携が発揮されています

データで見るフィリピン

12%+

製造粗付加価値(GVA)における化学薬品および化学製品の割合

13%

アルコール輸出の複合年間成長率 (過去5年)

20社+

稼働中のアルコール製品サプライヤー (イソプロピルおよびエチル)

300万リットル

WHOのガイドラインによる消毒剤の月間最低必要生産量

医療用品 (アルコール)産業の概要

医療用品産業はフィリピン第2位の製造業で、90億米ドルを売り上げています。 新型コロナウィルス感染症パンデミックの間、この医療用品のサブセクターでは、医薬品産業、病院、スーパーマーケット、薬局、一般人からの需要が大幅に増加しました。

フィリピンには、以下を始めとするアルコールや消毒液のサプライヤー/ ブランドが20以上あります。

  • Green Cross
  • Hygienix
  • Guardian
  • Doctor J

高い需要に対応するため、ビール醸造所もまた既存施設を転用し、消毒液を生産しています。

フィリピンのアルコール産業は、 アジア諸国(インド、日本、シンガポール、中国、台湾)と強い取引関係を結んでいます。 多様なサービスを提供するインドの多国籍企業ウィプロ(Western India Palm Refined Oil) は、フィリピンのパーソナルケア会社を買収しています。 この買収契約は、新しい資源へのアクセスを促進し、速いビジネス成長が可能にすることを目標にしています。

フィリピンは人口が多く、また各種施設で入場時に厳しい消毒方法を実施しています。消毒アルコールやハンドサニタイザーには、今後も大きな需要が続くことでしょう。

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